Netflixで大ヒットした韓国ドラマ「イカゲーム」。
世界中で話題となり、SNSでも大きな盛り上がりを見せましたが、実は「思ったより面白くない」「つまらない」という声も少なくありません。
特に、日本独特の理由で楽しめなかったという方も多いようです。
この記事では「イカゲーム」を見て「なんだか面白くない」と感じた方に向けて、多くの視聴者が共感する理由を詳しく解説していきます。
「私だけかな?」と思っている方は、ぜひ最後までご覧ください!
イカゲームが面白くない理由

「イカゲーム」に対する評価は、視聴者によって大きく分かれています。
特に日本では「共感できない」「しんどい」「運の要素が強すぎる」など、作品の本質的な部分で物足りなさを感じた方が多いようです。
ここでは「面白くない」と感じた主な理由を、具体的なシーンや設定を交えながら見ていきましょう。
共感しにくい
『イカゲーム』は「経済格差」や「社会の弱者がどう生き抜くか」といったテーマを軸に描かれています。
社会的に追い詰められた人々が、最後の希望をかけて命を賭けたゲームに挑むという設定ですが、日本の視聴者にはピンとこない部分もあるようです。
例えば、主人公ギフン。
ギャンブル依存症で借金まみれ、家族にも迷惑をかけ続け、娘の養育費も払えず、母親の治療費すら負担できない状態です。
それなのに、劇中で本気で更生しようとする様子があまり見られず、結局ゲームに流されてしまう展開には疑問を感じる人も多いでしょう。
「頑張って立ち直る主人公」なら共感しやすいですが、ギフンのように振り回されるばかりだと、感情移入しにくいのかもしれませんね。
また、登場キャラクターの背景も、韓国社会に特有の問題が反映されているものが多く、日本では実感しにくい部分が目立ちます。
たとえば、脱北者や外国人労働者が過酷な労働環境に追い詰められる話は韓国ではリアルかもしれませんが、日本の視聴者にとっては「なぜこんな状況になるのか?」と疑問に感じる部分もあるはず。
そうした社会背景の違いが、「イカゲームの登場人物たちに共感できない」と感じる理由のひとつかもしれません。
見てるとしんどいから
デスゲーム系の作品には、スリルや駆け引きがあってワクワクするものが多いですが、『イカゲーム』は「ひたすらしんどい」という意見も多いです。
特に、キャラクターたちが次々と追い詰められていく展開が続くため、「楽しい」というよりも「つらい」と感じる人もいるようです。
たとえば、第1ゲーム「だるまさんがころんだ」では、一瞬のミスで大量の参加者が無慈悲に射殺されます。次々と人が倒れていく光景はショッキングで、序盤から心が重くなる演出になっています。
さらに、ゲームが進むにつれ、仲間同士の裏切りや極限の心理戦が激化し、「単純に見ていて疲れる」という感想も少なくありません。
日本のデスゲーム作品では、知略を駆使した駆け引きや、どんでん返しがあることが多いのが特徴。
ゆえに、視聴者が「どうやって切り抜けるのか?」とワクワクしながら見られるものが多いですよね。
しかし『イカゲーム』は、とにかくキャラクターが追い詰められ絶望的な状況が続くため、「見ていて楽しくない」と感じる人もいるのかもしれません。
また、ラストもモヤモヤする要素が多いです。
ギフンは大金を手にしたのに、罪悪感からまともに使えず、最後はまたゲームを止めようとする展開に。
「結局、何がしたかったの?」と疑問が残る終わり方に、スッキリしない視聴者も多かったようです。
単なる運ゲーだから
デスゲーム作品といえば、知恵や戦略で勝敗が決まるのが醍醐味ですが、『イカゲーム』は運ゲー要素が強すぎるという指摘もあります。
たとえば、「型抜き」。
ゲームの内容が知らされる前に好きな形を選ばされるため、最初の選択で有利・不利が決まってしまいます。
「飛び石渡り」に至っては、前の人が失敗すると後続の人が有利になるだけの単純なゲームで、トップバッターはほぼ確実に脱落する仕組み。
このあたりは「理不尽すぎる」と感じた人も多いでしょう。
「綱引き」も、単純に体格や力が強いチームが有利になりがちで、運の要素が強い。
もちろん、ちょっとした戦略はあるものの、純粋な頭脳戦ではないので、知恵を駆使するタイプのデスゲームを期待していた人には物足りなく感じるかもしれません。
また、
「夜に参加者同士で殺し合いOK」
「特定の参加者だけが優遇される場面がある」
など、ゲーム自体がそもそも平等ではない部分も多いんですよね。
デスゲームならではの公平なルールを期待していた視聴者にとっては、「どう考えても運次第じゃん」という感想になるのも無理はないでしょう。
単純につまらないから
『イカゲーム』が合わなかった人の中には、「単純につまらなかった」と感じた人も多いようです。
・展開が読めすぎる
・キャラクターの行動に納得感がない
・ストーリーが雑に感じる
たとえば、
「黒幕の正体が序盤から分かりやすい」
「主人公が成長しないまま話が進む」
など、物語としての完成度に疑問を感じた人もいました。
また、
・感情移入しにくい主人公
・雑な伏線回収
・終盤の失速
なども「期待外れ」と感じた理由のひとつになっています。
「せっかく面白そうな設定なのに、展開が雑でもったいない」と感じる人も少なくなかったようです。
キャラクターの行動に一貫性がなく、特にギフンの決断力のなさには「最後まで何がしたいのかわからない」といった声も多く見られました。
視聴者が期待していたスリルや知略戦が足りず、結果的に「ただの理不尽なゲームを見せられた」という印象を持つ人が多かったのかもしれません。
イカゲームが面白くない|深掘り情報

話題性と視聴者の評価が真っ二つに分かれた「イカゲーム」。
実は、その評価の違いには地域性や文化的背景が大きく影響しているかもしれません。
欧米での爆発的な人気の理由や、日本での評価が分かれた背景など、ここではより深い視点から作品の特徴を分析していきます。
世界でどれくらい人気がある?
『イカゲーム』はNetflix史上最も視聴された作品のひとつとされ、特に欧米圏での人気が圧倒的でした。
配信開始からわずか4週間で1億1100万世帯が視聴し、90カ国以上でランキング1位を獲得するという驚異的な記録を打ち立てました。
これまでのNetflixオリジナル作品で、ここまでの爆発的ヒットを生んだ作品はほとんどありません。
ただ、日本ではそこまで大きなブームにはならなかったんですよね。
その理由として考えられるのが、「新鮮味のなさ」。
日本には昔から『カイジ』や『バトル・ロワイアル』、『今際の国のアリス』といったデスゲーム系作品が多く、視聴者の目が肥えている状態。
そのため、『イカゲーム』を見ても「すでに見たことある展開」「この手の話はもう飽きた」と感じる人が多かったのかもしれません。
一方で、欧米ではデスゲームというジャンルがそれほど一般的ではなく、「シンプルなルールと社会的メッセージが合わさった作品」として新鮮に受け取られた可能性があります。
特に、アメリカでは経済格差が大きな問題として議論されることが多く、『イカゲーム』のメッセージがストレートに刺さったとも言えそうです。
さらに、
・派手なビジュアルやカラフルな衣装
・特徴的なゲームのセットデザイン
など、ビジュアル面でのインパクトも強かったため、SNS映えする要素が多く、ネット上での拡散力が高かったのも人気の一因でしょう。
実際、TikTokでは『イカゲーム』関連の動画が数億回以上再生され、関連グッズも世界中で売れまくっています。
ただし、「話題になったから見てみたけど、そこまで面白くなかった」という声も少なくなく、日本だけでなく韓国国内でも「過大評価では?」という意見がちらほら見られました。
結局何が言いたいのか?
『イカゲーム』は単なるデスゲームではなく、「社会風刺ドラマ」としての側面を持っていると言われています。
作中では、経済格差、資本主義の歪み、弱者が追い詰められていく現実など、多くの社会問題を表現する要素が盛り込まれています。
ただ、それが視聴者にしっかり伝わったかというと微妙なところ。
特に終盤の展開では、
「結局ギフンは何がしたかったのか?」
「なぜ彼は再びゲームを止めようとするのか?」
といった疑問を抱く人が多かったようです。
彼の行動が一貫性を欠いているため、「最後の決断に説得力がない」と感じる人も少なくありませんでした。
また、社会批判をテーマにしている割に、ゲームを主催する側の人物像や動機が浅く、結局「金持ちの道楽」以上のものとして描かれていない点も、物足りなさを感じる原因のひとつかもしれません。
たとえば、貧困層を利用する資本主義の仕組みをもっと掘り下げる描写があれば、視聴者にもより強くメッセージが伝わった可能性があります。
そして、何よりも気になるのが、主人公ギフンの行動のブレ。
最初は生きるために必死にゲームを戦っていたのに、終盤では急にゲームを否定し、ラストではまた戻るような素振りを見せる。
この流れが「結局、何が言いたいの?」というモヤモヤを生む要因になってしまったんですよね。
まとめると、『イカゲーム』は確かに興味深いテーマを持っているものの、ストーリーの見せ方やキャラクターの描写に問題があり、多くの視聴者にとっては「期待したほどではなかった」と感じられたのかもしれません。
話題性は抜群でしたが、「深く考えさせられる作品」と言えるかどうかは微妙なところ。期待値が高すぎたぶん、がっかりした人も多かったのではないでしょうか。
総括:イカゲームは面白くない
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。