世界中で社会現象となった韓国ドラマ『イカゲーム』。
第1話で登場した「だるまさんがころんだ」のシーンは、多くの視聴者の心に強烈な印象を残しました。
巨大な女の子の人形が振り向くたびに響く韓国語のフレーズ、そして一瞬の動きも見逃さないルールの恐ろしさ。
ボクも最初に観た時は、思わず息を呑んでしまいましたね。
今回は、あの不気味な人形が何を言っていたのか、ゲームの詳しいルールや設定まで、徹底的に解説していきたいと思います。
意外にも奥が深い『イカゲーム』の世界、一緒に覗いてみませんか?
イカゲーム「だるまさんがころんだ」なんて言ってる?
子供の頃に誰もが遊んだことのある「だるまさんがころんだ」。
身近な遊びだからこそ、『イカゲーム』での演出はより一層恐ろしく感じられたのかもしれません。
ボクが特に気になったのは、あの巨大人形が発する韓国語のフレーズです。
実は、この言葉には韓国の文化や歴史が深く関わっているんですよ。
韓国語でなんて言ってる?意味は?
韓国語では、
「무궁화 꽃이 피었습니다」
(ムグンファ コッチ ピオッスムニダ)
と言っています。
直訳すると「ムクゲの花が咲きました」という意味になります。
この「무궁화(ムグンファ)」という花は、ボクたち日本人が桜を愛するように、韓国の人々にとって特別な存在なんです。
韓国を象徴する国花として知られており、その花言葉も実に素敵。
「信念」
「新しい美」
「恋のトリコ」
「尊敬」
といった意味が込められています。
特徴的なのは、一度咲くと長く咲き続けるという性質。一時的な美しさではなく、永続的な美しさを持つ花なんです。
韓国では「무궁화(ムグンファ)」の名前を冠した高級料理店や電車も存在します。
ちなみに見た目は南国を連想させるハイビスカスにそっくりで、白やピンク、赤、紫といったカラフルな色合いを楽しむことができます。
7月から10月にかけて咲くので、この時期に韓国を訪れる機会があれば、ぜひ探してみてください。
別の言い方は?
世界各国でも似たような遊びがあり、それぞれ独自の言い方があります。
例えば英語圏では「Red Light, Green Light(赤信号、青信号)」や「Statues Game(彫刻ゲーム)」と呼ばれています。
特に面白いのは、各国で言い方は違えど、ルールはほぼ同じという点。
韓国では「ムクゲの花が咲きました」、
日本では「だるまさんがころんだ」、
英語圏では「赤信号、青信号」。
言葉は全く違いますが、鬼が言葉を言い終わるまでに近づき、振り向かれた時に動かないようにするという基本ルールは共通しているんです。
この遊びがここまで世界中に広がっているのは、単純明快なルールと、スリル満点の駆け引きが普遍的な面白さを持っているからかもしれません。
特別な道具も必要なく、誰でも参加できる手軽さも、世界中で愛される理由の一つでしょう。
『イカゲーム』がこの遊びを採用したのも、世界中の視聴者が共感できる身近な遊びだったからなのかもしれませんね。
スペインなど他の国々にも似たような遊びがあり、それぞれの国で独自の唱え文句があるそうです。
ボクとしては、世界中の子供たちが同じような遊びを楽しんでいたと考えると、なんだか温かい気持ちになりますね!
イカゲーム「だるまさんがころんだ」なんて言ってる?|関連考察
「だるまさんがころんだ」のゲームシーンには、実は細かな設定やルールが存在します。
一見シンプルに見えるゲームの裏側には、緻密に計算された仕掛けが隠されていました。
人形の設定から参加者たちの心理まで、ボクなりの視点で掘り下げていきましょう。
イカゲームでの「だるまさんがころんだ」のルール
制限時間は5分間。巨大人形の背後にある赤いラインまでたどり着けばクリアとなります。
一見すると単純なルールに思えますが、実はかなり緻密な設定がなされているんです。
最も重要なのは、人形の動き検知システム。
人形が振り向いた時にわずかでも動きが検知されると、その場で即座に射殺されてしまいます。
ボクが特に注目したいのは、「自分の意思で動いたかどうか」という判定基準。
他の参加者に押されたり倒されたりしても、自分から動いていなければ失格にはならないという点です。
この判定基準があったからこそ、主人公のギフンも生き残ることができました。
死体で足を滑らせて倒れそうになった時、199番のアリ・アブドゥルに助けられたシーンは印象的でしたね。
自分の意思ではない動きは失格にならないというルールがなければ、ギフンはその場で射殺されていたはずですからね!
クリア人数について
最初の参加者は456人。
しかし、このゲームで実に255人もの参加者が脱落してしまいました。
つまり、クリアできたのは201人だけ。
約44%という驚異的な脱落率を記録したんです。
特に印象的だったのは、最初の一発目の射殺でパニックに陥った参加者たち。
ゲームの本質を理解していなかった多くの人々が逃げ出そうとして動いてしまい、連鎖的に射殺される結果となりました。
わずか1ターンで100人以上が射殺され、ゲーム会場は完全なパニック状態に。
もしかしたら、パニックによる連鎖的な脱落がなければ、もう少し生存率は高くなっていたかもしれませんね。
なお、残った201人の中には、脳腫瘍を患う「おじいさん」も含まれていました。
これは体力や運動能力だけでなく、冷静さと判断力が重要だったことを示しているのかもしれません。
女の子の人形について
通称「ヨンヒ人形」と呼ばれる巨大人形は、短めの髪を二つ結びにし、黄色いTシャツとオレンジ色のワンピース、白いハイソックスという愛らしい少女の姿をしています。
しかし、人間よりもはるかに大きな体格と、180度回転する首、ギョロギョロと動く目は、見る者に強烈な恐怖を与えました。
名前の由来は1980年代の韓国の教科書に登場する「ヨンヒ」という少女からインスピレーションを得たそうです。
現在は忠清北道鎮川の博物館に保管されていますが、制作会社との協議なしに公開されてしまい、あまりの人気に非公開となってしまいました。
世界的な人気を受けて、フィリピンのマニラにある「ロビンソン・ガレリア・オルティガス」には、実際に動く目を持ったレプリカが設置されています。
このレプリカは横断歩道を監視していて、赤信号時に横断する人を検知すると目が光り、頭がくるりと回って横断者の方を向くんです!
オーストラリアのシドニーにも、なんと高さ4.5m、重さ3tという巨大なレプリカが設置されました。
男の子の人形について

「チョルス」という名前の男の子人形は、ヨンヒ人形のボーイフレンドとして設定されています。
ヨンヒと顔がそっくりな男の子の人形ロボットで、シーズン1のエンドロールで一瞬だけ、ヨンヒ人形と向かい合って立っている様子が映し出されました。
監督のファン・ドンヒョク氏も、公式にチョルスを「ヨンヒのボーイフレンド」と明言しており、この2人の関係性には重要な意味が込められているのかもしれません。
シーズン3の予告動画やティザーにも登場していることから、新たなゲームの重要な要素になるのではないかと注目を集めています。
多くのファンが予想しているのは、ヨンヒ人形とチョルスによるパワーアップした「だるまさんがころんだ」や、2人の人形を使った大縄跳びなど、新しい形のデスゲームの登場です。
不気味な人形のカップルが、どのような形で物語に関わってくるのか、ボクも今から楽しみでなりません!
総括:イカゲームの「だるまさんがころんだ」はなんて言ってる?
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。