動画配信サービス「Hulu」は、映画やアニメ、ドラマなど14万本以上のコンテンツを配信中。2024年はディズニープラスとのセットプランも登場し、さらに注目を集めています。
ただ、「どんな作品が見れるの？」「ジブリ作品は配信されているの？」など、サービス選びに迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこで数年間Huluを利用してきたボクの経験をフル活用させていただいて、これらのギモンにお答えしていきたいと思います。
これからHuluの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね！
huluで見れるもの｜基本情報
コスパの良さが魅力のHuluですが、ジャンルによって充実度が異なるのをご存知でしょうか？
ボクが特に注目しているのは、アニメと日テレ系作品の豊富さ。
見放題作品から新作、独占配信まで、ジャンル別の特徴をしっかりご紹介していきます。
huluで見れる韓国ドラマ
韓国ドラマのラインナップは200～300本程度と、NetflixやU-NEXTほどの規模ではありませんが、厳選された作品が揃っています。
特筆すべきは「トッケビ～君がくれた愛しい日々～」。コン・ユとキム・ゴウンが織りなす切ないファンタジーロマンスで、韓国内外で社会現象を巻き起こした傑作です。
また、「運命のように君を愛してる」は、チャン・ヒョクとチャン・ナラのケミストリーが光る王道ラブストーリー。「花郎」では、パク・ソジュンやパク・ヒョンシクなど、今をときめく若手俳優陣の瑞々しい演技も見どころです。
ボクが特にオススメしたいのは、Hulu独占配信の「プレイ・プリ」。
大学生の主人公が密かに運営する音楽アカウント「プリ」と、人気アイドルグループのメンバーとの恋の行方に、思わずキュンとしてしまいます。K-POPの世界観が上手く組み込まれているのも魅力的ですね。
さらに「ずっとあなたを待っていました」や「庭のある家」「ハピネスバトル」といった独占配信作品も展開中。
中でも「庭のある家」は、キム・テヒとイム・ジョンの共演で話題を呼んだサスペンス作品。韓国ならではの緻密なストーリー展開に引き込まれること間違いなしです。
ただし、「愛の不時着」や「太陽の末裔」「イカゲーム」など、他社が権利を持つメガヒット作品は配信されていません。これは各配信サービスが独占配信権を巡って激しい争いを繰り広げているため。
とはいえ、ラブコメからサスペンス、歴史ドラマまで、韓流ファンを満足させる充実のラインナップと言えるでしょう。
なお、字幕・吹き替えどちらにも対応しているので、韓国語学習者の方にもおすすめ。通勤・通学中のスキマ時間にダウンロード機能を使って視聴できるのも便利なポイントです。
作品の更新も頻繁に行われているので、定期的にチェックしてみてくださいね。
huluで見れる映画
映画ファンにとって嬉しいのが、Huluの充実した映画ラインナップ。
ボクが特に注目しているのは、何と言ってもハリーポッターシリーズ全8作品が見放題という点です。他の主要VODサービスでは有料レンタルが基本なので、これは見逃せない特典と言えますよね。さらに「ファンタスティック・ビースト」2作品も見放題で楽しめます。
洋画は幅広いジャンルで強みを発揮しています。
ファミリー向けには「ミニオンズ」シリーズが大人気。
子供から大人まで楽しめるユーモアとストーリー展開で、何度見ても飽きません。コメディ映画では「テッド」が秀逸で、マーク・ウォールバーグと下ネタ全開のテディベアという異色の組み合わせが笑いを誘います。
サスペンス・アクション好きには「オーシャンズ8」がおすすめ。
サンドラ・ブロックを筆頭に豪華な女優陣が集結し、スタイリッシュな犯罪エンターテインメントを繰り広げます。また「スパイダーマン」シリーズからは「ファーフロムホーム」と「ホームカミング」の2作品が視聴可能。
マーベル作品はディズニープラスに独占配信が多い中、これらが見られるのは貴重ですね。
邦画も見応え十分です。
山崎貴監督の「永遠の0」は、戦争という重いテーマを描きながらも、人間ドラマとして深い感動を呼ぶ作品。「今日から俺は!!劇場版」は、人気ドラマの映画化で、懐かしの80年代を舞台にした痛快アクションコメディ。「ザファブル」は、佐藤健主演で話題を呼んだ殺し屋モノで、緊張感あふれる展開が魅力です。
映画のジャンルで少し弱いのは、ここ2～3年以内に公開された最新作。その点はNetflixやAmazonプライムビデオの方が充実しているかもしれません。
ただし、Huluには「Huluストア」という都度課金型のレンタルサービスがあり、ここなら新作も含めて幅広い作品を視聴できます。
huluで見れるアニメ
アニメファンにとって、Huluは見逃せない動画配信サービスです。なんと言っても、2024年1月期の話題作をほぼ網羅していることが大きな強み。
ボクも毎週欠かさずチェックしているのですが、「薬屋のひとりごと」では謎解きと政治劇の絶妙なバランス、「葬送のフリーレン」では美しい世界観と哲学的なテーマ性に引き込まれています。
特筆すべきは「名探偵コナン」の充実度。
TVシリーズは1～27シーズンまで配信されているのはもちろん、劇場版も期間限定で配信。「緋色の不在証明」など最新作も含めて24作品が視聴可能な時期もありました。これだけのコナンコンテンツが見放題で楽しめるのは、Huluならではの特典と言えるでしょう。
また、「スパイファミリー」や「アオアシ」「パリピ孔明」といった近年の人気作も充実。
特に「スパイファミリー」は、放送終了後もファン層を広げ続けている作品。スパイアクションとホームコメディが絶妙にマッチした展開に、世代を超えて人気を集めています。
さらに「HUNTER×HUNTER」や「僕のヒーローアカデミア」といった少年ジャンプ系の人気作も網羅。
「僕のヒーローアカデミア」は1期から7期まで一気見が可能です。新作アニメの「怪獣8号」や「Re:Monster」なども配信されており、アニメファンの期待に応える充実のラインナップとなっています。
見逃し配信のスピードも特筆もの。多くの作品が放送後すぐに配信されるため、リアルタイムで視聴できない方でも安心して楽しめます。
また、「ゆるキャン△シーズン3」のような日常系アニメから、バトルやファンタジー系まで、幅広いジャンルをカバーしているのも魅力的。
ダウンロード機能を使えば、通勤・通学中やちょっとした空き時間にもオフラインで視聴可能。画質設定も細かく調整できるので、通信環境や端末の容量に合わせて最適な視聴環境を整えられます。
アニメ好きの方にとって、Huluは月額1,026円という料金以上の価値があるサービスと言えるでしょう。
huluだけで見れるもの
Huluの魅力は、他のVODサービスでは視聴できない独占コンテンツの質の高さです。
ボクが特に注目しているのは、2023年9月に配信された「神の雫」。山下智久さんが海外ドラマに初主演し、フランスを舞台にワインの世界を描く意欲作です。原作は人気漫画で、8話という短めの尺ながら、見応えのある作品に仕上がっています。
ミステリーファン必見なのが「十角館の殺人」。
映像化不可能と言われた綾辻行人の傑作小説を、奥智哉さんや青木崇高さんなど個性派俳優陣で実写化。孤島に建つ十角形の館を舞台に、驚愕の結末へと導かれる展開は圧巻です。
韓国ドラマでは「プレイ・プリ」が独占配信中。
音楽インフルエンサーとアイドルの甘酸っぱい恋愛を描いた作品で、K-POPカルチャーを存分に楽しめます。他にも「庭のある家」「ハピネスバトル」といった話題作も、Huluでしか見ることができません。
バラエティ番組の独占配信も充実しています。
「世界の果てまでイッテQ!」では、イモトアヤコさんの世界遺産登山や出川哲朗さんの充電旅、宮川大輔さんの探検隊など、人気企画が見放題。「有吉の壁」では、若手芸人たちの奮闘ぶりを余すところなく楽しめます。
日テレ系の人気バラエティはほぼ網羅。
「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで！」では、年末恒例の「笑ってはいけない」シリーズも配信。「月曜から夜ふかし」や「しゃべくり007」なども、放送直後から視聴可能です。
さらに、音楽オーディション番組の独占配信も見逃せません。
「Nizi Project Season 2」では、JYPエンターテインメントによるボーイズグループ結成までの過程を追いかけられます。「THE FIRST」では、BE:FIRSTのデビューまでの軌跡を20話にわたって配信。
密着ドキュメンタリーとしても見応えがあります。
このように、Huluはオリジナルドラマから音楽番組まで、幅広いジャンルで独自のコンテンツを展開。特に日テレ系の番組は、見逃し配信から過去の放送回まで楽しめるので、テレビを持っていない方にもおすすめのサービスと言えるでしょう。
huluで見れるもの｜深掘り情報
Huluの基本的な作品ラインナップは理解できたけれど、「このドラマは見れるの？」「あの映画は配信されてる？」など、具体的な疑問が湧いてきますよね。
そこで次は、配信されない作品の傾向や、ディズニー作品の視聴方法など、より詳しい情報に踏み込んでいきましょう。
huluで見れないもの
長年Huluを利用してきたボクだからこそ、正直にお伝えしたい配信の弱点があります。
まず目立つのは、人気海外ドラマの配信権の問題。
HBO作品は現在U-NEXTが独占配信権を持っているため、「ゲーム・オブ・スローンズ」「シリコンバレー」「ドゥーム・パトロール」などの話題作は視聴できません。以前はHuluでもHBO作品を楽しめたので、この点は非常に残念ですね。
国内ドラマでも配信できない作品が多数。
フジテレビの月9ドラマは関西テレビ系作品以外は配信されていません。また、TBS制作の「半沢直樹」「アンナチュラル」「コンフィデンスマンJP」といった話題作も視聴不可。さらにNHKのドラマは1本も配信されていないのが現状です。
韓国ドラマでは「愛の不時着」「太陽の末裔」といったメガヒット作が見れません。
これは各配信サービスが独占配信権を巡って激しい競争を繰り広げているため。Netflixの「イカゲーム」や「新ゴシップガール」、Disney+の「キミと僕の警察学校」なども、各社のオリジナル作品として他のプラットフォームでしか視聴できません。
映画に関しては、ディズニー作品やマーベル作品の多くが配信対象外。
「タイタニック」や「ホーム・アローン」などの20世紀フォックス系作品も、ディズニープラスが権利を持っているため視聴できません。
また、2～3年以内に公開された新作映画は、NetflixやAmazonプライムビデオと比べて少ない傾向にあります。
「騙し絵の刃」「鳩の撃退法」「名も無き世界のエンドロール」など、最近の話題作を楽しみたい方は、他のサービスも検討する必要があるかもしれません。
とはいえ、これらの制限はHuluならではの強みと表裏一体。日テレ系作品の充実度や、アニメ、バラエティの豊富さを考えれば、月額1,026円という料金設定は十分魅力的と言えるでしょう。
見たい作品に合わせて、複数のサービスを使い分けるのもひとつの選択肢かもしれませんね。
ディズニーやジブリは見れる？
ディズニー作品を楽しみたい方には、朗報があります。
2023年7月からスタートした「Hulu | Disney+ セットプラン」なら、ディズニー作品を存分に楽しめるんです。
ボクも利用していますが、月額1,490円で両方のサービスが使えるので、単独契約と比べると約26%もお得。
セットプランで視聴できるのは、ディズニー映画はもちろん、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ作品まで。「アナと雪の女王」「トイ・ストーリー」「アベンジャーズ」など、誰もが知る名作の数々を楽しめます。
ただし、このセットプランにはいくつか注意点があります。
まず、支払い方法はクレジットカードのみ。また、無料お試し期間はないので、登録と同時に料金が発生します。専用アプリもないため、HuluとDisney+、それぞれのアプリを使い分ける必要があるのも覚えておきたいポイントですね。
一方、ジブリ作品については、現状Huluでは視聴できません。
というのも、日本ではジブリ作品のテレビ放映権のほとんどを日本テレビが持っているため、「金曜ロードショー」以外での配信は行われていないのです。
海外では、フランスの「ワイルドパンチ」社がスタジオジブリにライセンス料を支払い、放映権を取得。そのため、海外のNetflixでは「となりのトトロ」や「千と千尋の神隠し」など、21作品ものジブリ作品が配信されています。
しかし、ここにきて状況が大きく変わる可能性が出てきました。
2023年9月21日、日本テレビホールディングスがスタジオジブリを子会社化すると発表したのです。日本テレビには動画配信サービス「Hulu」があるため、将来的にはジブリ作品の配信が実現するかもしれません。
もしHuluでジブリ作品の配信が始まれば、それは日本の動画配信サービス業界にとって大きな転換点となるでしょう。ボクとしても、いつでもジブリ作品が見られる日が来ることを心待ちにしています。
それまでは「金曜ロードショー」での放送や、DVDやBlu-rayの購入で楽しむしかありませんが、Huluでの配信開始に期待が高まりますね！
huluとNetflixのどちらがいい？
動画配信サービス選びで悩むポイントといえば、やはりHuluとNetflixの比較ではないでしょうか。
ボクは両方のサービスを使っていますので、それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
まず料金面での比較を見てみましょう。
Huluは月額1,026円（iTunes Store決済の場合1,050円）で、料金体系がシンプル。一方Netflixは、広告付きスタンダードプランが890円、スタンダードプランが1,590円、プレミアムプランが2,290円と、3つのプランから選べます。
コスパだけを考えるなら、Netflixの広告付きプランが最安値ですね。
コンテンツの特徴も大きく異なります。
Huluは日テレ系の作品が充実していて、「世界の果てまでイッテQ!」や「月曜から夜ふかし」といった人気バラエティを放送直後から視聴可能。アニメも「名探偵コナン」や最新作の「薬屋のひとりごと」「葬送のフリーレン」など、充実のラインナップです。
一方Netflixは、オリジナルコンテンツの質と量で圧倒的な強みを持っています。
映画やドラマ、アニメ、ドキュメンタリーなど、Netflixでしか見られない作品を次々と生み出しています。字幕の設定も自由に切り替えられ、英語と日本語の両方の字幕を同時に表示できるなど、語学学習にも活用できます。
画質や同時視聴に関しても違いがあります。
Huluは4台まで同時視聴が可能（同一作品は2台まで）で、4K UHDにも対応。Netflixは選んだプランによって同時視聴数が変わり、4K視聴はプレミアムプランでのみ利用可能です。
ダウンロード機能では、Huluは1つのアカウントで2台までの端末にダウンロードできます。Netflixはプランによって2～6台まで可能で、デバイスごとに最大100作品までダウンロードできるのが特徴。通勤や通学中の視聴を考えている方は、この点も検討材料になるでしょう。
結論として、アニメや日テレ系の番組、バラエティをメインで見たい方はHulu、オリジナル作品や最新の海外ドラマを楽しみたい方はNetflixがおすすめです。
また、複数人での利用を考えている場合は、同時視聴数やダウンロード数も考慮に入れると良いでしょう。
もちろん、予算に余裕があれば両方のサービスを契約するのも一案。
例えばHuluをメインに使いながら、気になるNetflixオリジナル作品が出たときだけ一時的に契約する、という使い方もアリだと思います。
自分の視聴スタイルや予算に合わせて、最適なサービスを選んでみてはいかがでしょうか。
総括：huluで見れるもの
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。
