Netflixで世界的人気を誇る「イカゲーム2」。そのなかでも特に注目されたキャラクターが、トランスジェンダー女性の「120番」ヒョンジュです。
最終回の激しい銃撃戦を経て、彼女の死亡説が浮上しているようです。
でも、彼女は本当に死亡したのでしょうか?
元特殊部隊員として卓越した戦闘能力を見せた彼女の運命や、ヨンミとの感動的な関係性、そして演じた俳優さんや日本語吹き替え声優さんの見事な演技まで、ヒョンジュに関するすべての疑問を解き明かします。
シーズン3へのつながりも含め、このカリスマ的キャラクターの全貌に迫りますよ!
イカゲーム2 ヒョンジュは死亡したのか
まず始めに、イカゲーム2に登場した120番「ヒョンジュ」について知っておきましょう。
トランスジェンダー女性として描かれた彼女は、強さと優しさを兼ね備えたキャラクターとして多くの視聴者の心を掴みました。
誰が演じたのか、どんな魅力があるのか、そして作品内でどのような重要性を持つのか。
ヒョンジュというキャラクターを多角的に紐解いていきます。
ヒョンジュ役を演じる俳優は誰
イカゲーム2で120番「ヒョンジュ」を演じているのは、俳優のパク・ソンフンさんです。
1985年2月18日生まれの39歳で、韓国・京畿道果川市出身の実力派。身長183cmの高身長イケメンで、BHエンターテイメント所属です。
パク・ソンフンさんは2008年に映画「霜花店 運命、その愛」でデビューして、色んな作品で経験を積んできました。本格的にブレイクしたのは2018年のKBS週末ドラマ「たった一人の私の味方」でのチャン・ゴレ役。この演技で「2018KBS演技大賞」の男性新人賞をゲットしています。
最近では、2022年のNetflixドラマ「ザ・グローリー」や2024年の「涙の女王」で悪役を演じて話題になりました。そんな彼が「イカゲーム2」では一転、強くて優しいトランスジェンダー女性役に挑戦!これがまた見事なんですよね。悪役とのギャップに驚いた視聴者も多いのではないでしょうか。
ヒョンジュの声優と演技の評価
日本語吹き替え版でヒョンジュを演じているのは、声優・女優の山賀晴代さんです。
1981年1月26日生まれの新潟県出身で、現在44歳。懸樋プロダクション所属の実力派声優さんです。山賀さんは舞台女優としても活躍していて、特にシェイクスピア作品に多く出演している経歴の持ち主なんですよ。
山賀さんは他にも「高い城の男」のジュリアナ役や「ザ・ラストシップ」のマヤ・ギブソン三等兵曹役など、海外ドラマの吹き替えを多く担当。
「LION/ライオン 〜25年目のただいま〜」のルーシー役(ルーニー・マーラ)や「ドクター・ストレンジ」のドクター・ブルナー役(エイミー・ランデッカー)など映画の吹き替えも手がけています。
その演技力と表現力の高さで、トランスジェンダー女性のヒョンジュ役も見事に演じ切っています!
一方、原作でヒョンジュを演じたパク・ソンフンさんの演技も国内外で絶賛されていますね。
これまで「ザ・グローリー」や「涙の女王」など悪役が多かった俳優さんが、強さと優しさを兼ね備えたトランスジェンダー女性を見事に表現。
特に素晴らしいのは、複雑な感情表現です。
性別適合手術のためにゲームに参加した理由を告白するシーンや、仲間たちを守るシーンでの表情が本当に心に響きます。
ファン・ドンヒョク監督は「パク・ソンフンはヒョンジュというキャラクターにぴったり」と太鼓判を押していて、「シーズン2の出演陣の中で一番反応がいいんじゃないか」と高く評価。
実際、2025年1月のインタビューでパク・ソンフンさん自身も「ヒョンジュを演じることで利他的で正義感があり、配慮のできる部分に集中して演技した」と語っていて、役への深い理解と愛情が感じられます。
この役柄を通じて、パク・ソンフンさんの演技の幅がさらに広がったのは間違いないですね!
トランスジェンダー役として注目される理由
イカゲーム2でヒョンジュがトランスジェンダー役として注目された理由はいくつかあるんです。まず、韓国ドラマでトランスジェンダーのキャラクターが主要な役として登場すること自体がレアケース。しかも世界中で観られる大ヒット作での起用だから、そりゃ話題になりますよね。
ファン・ドンヒョク監督は意図的にマイノリティキャラを登場させることで、社会的なメッセージを込めているんです。シーズン1では外国人労働者のアリがマイノリティとして描かれましたが、今回はヒョンジュを通して性的マイノリティの視点を表現。韓国社会のLGBTQ+に対する現状も映し出しています。
ちょっと物議を醸したのが、トランスジェンダー当事者ではないパク・ソンフンさんが役を演じたこと。ファン監督によれば、当初はトランスジェンダーの俳優さんを探したそうですが、「韓国でオープンにしている俳優が見つからなかった」んだとか。この起用をめぐる議論自体が、LGBTQの表現や権利についての社会的な対話を促す効果があったかもしれませんね。
ヒョンジュがかっこいいと評判の理由
イカゲーム2でヒョンジュがかっこいいと大人気になった理由は、このキャラの多面的な魅力にあるんです!まず、元陸軍特殊部隊の軍曹というバックグラウンドがあって、ピンチの時の冷静な判断力や超絶戦闘スキルがカッコ良すぎる。特に銃撃戦のシーンでは、その腕前とリーダーシップが光りまくりです。
それから、周りからの差別や偏見に直面しても、自分の信念を曲げない強さも魅力的。五人六脚のゲームでは最初誰もチームに入れてくれないのに、諦めずに自分の腕で勝利に貢献。弱気になったソンニョの頬を叩いて奮い立たせるシーンなんかも、厳しさと思いやりが同居していて印象的なんですよね。
見た目も、ボブヘアに濃いアイラインというスタイリッシュな外見がキマってます。パク・ソンフンさんの183cmという長身と相まって、とにかく存在感バツグン!独特の外見と、芯の強さ、そして仲間を守る優しさを持つヒョンジュは、多くの視聴者の心をつかんで離さない魅力的なキャラクターになっていると思います。
ボクもすっかりファンになっちゃいました!
イカゲーム2 ヒョンジュの死亡説を検証
最終回で激しい銃撃戦に参加したヒョンジュですが、その後の運命については様々な憶測が飛び交っています。
ここからは、ヒョンジュとヨンミの感動的な関係や、彼女がゲームに参加した本当の理由、最終回での彼女の行動や周囲の反応、そしてシーズン3での可能性まで、多角度的に検証してみたいと思います。
最終回での銃撃戦シーンの真相
イカゲーム2最終回での銃撃戦シーンは多くの視聴者に「ヒョンジュは死亡したのか?」という疑問を残しました。
結論から言うと、ヒョンジュの死亡シーンは明確に描かれておらず、生死は不明のままです。
ラストの激しい銃撃戦でヒョンジュは最後まで戦っていましたが、彼女が撃たれて倒れるという決定的な場面はありませんでした。
銃撃戦では、ヒョンジュは元特殊部隊員らしく卓越した銃の腕前を披露。ギフンやデホと共に仲間を守るために奮闘します。
しかし、弾薬が尽きかける中、クムジャおばあさんが「無駄死にだよ」と言い、戦局が不利なことを示唆しています。このセリフが「ヒョンジュが死亡した」と誤解される原因になったようです。
特筆すべきは、ヒョンジュがこの銃撃戦に参加したことは彼女の性格をよく表しています。
すでに3回目の投票で「×(中断)」を選んでおり、本来なら戦わなくても良かったはず。それでも仲間のために立ち上がったのは、彼女の強い正義感と仲間を守りたいという思いの表れなんですよね。この姿勢こそが、多くの視聴者がヒョンジュに魅了された理由の一つです。
ヒョンジュとヨンミの関係性
ヒョンジュとヨンミの関係性は、イカゲーム2の中でも特に心を打つエピソードの一つです。
ヨンミは五人六脚ゲームでヒョンジュと同じチームになった参加者の一人で、周囲からの差別に直面していたヒョンジュを受け入れた数少ない人物でした。
二人の関係が特に印象的だったのは、マッチゲームのシーンです。
人数制限のある部屋に入るため参加者たちが殺到する中、ヒョンジュはヨンミを守ろうとします。しかし結果的に、ヒョンジュは部屋に入れましたが、ヨンミは取り残されてしまいました。このシーンでのヒョンジュの悲痛な表情は、彼女が短い時間で築いた絆の深さを物語っています。
ヨンミを助けられなかった罪悪感は、その後のヒョンジュの行動にも影響を与えました。
3回目の投票で賞金が自身の目標額を超えたこともあり、ヒョンジュは「×(中断)」に投票します。これはヨンミのような犠牲者をこれ以上出したくないという思いも込められていたのでしょう。
二人の関係は短いながらも、過酷な状況下での信頼と連帯を示す重要な要素となっていましたね。
性別適合手術のための参加動機
ヒョンジュがイカゲームに参加した理由は明確で、性別適合手術の費用を調達するためでした。
劇中の情報によると、ヒョンジュの借金額は3億3,000万ウォン(約3,300万円)。この金額は単に手術費用だけでなく、手術後にタイへ移住して新しい生活を始めるための資金も含まれています。
性別適合手術は、トランスジェンダーの人々にとって身体と心の性別を一致させる重要な医療行為ですが、非常に高額です。韓国での手術費用自体は1〜2千万ウォン程度と言われていますが、整形やホルモン治療の費用も考慮すると、さらに多くの金額が必要になります。
加えて、ヒョンジュは元特殊部隊員でしたが、おそらくトランスジェンダーであることが明らかになり職を失い、社会的にも孤立して生活苦に陥っていたと推測されます。
このような背景がヒョンジュの参加動機となっていますが、同時に彼女のキャラクターの深みを形成しています。金のためだけに参加したわけではなく、本来の自分として生きるための切実な理由があったからこそ、ゲーム内での彼女の行動や決断に共感を覚える視聴者が多かったのでしょう。
特に、2回目の投票でヒョンジュが「○(継続)」を選んだ際に、共に戦った仲間たちに手術費のために選択したと告白するシーンは非常に印象的でした。
シーズン3でのヒョンジュの可能性
イカゲーム3でのヒョンジュの可能性については、様々な憶測が飛び交っています。
まず、前提として重要なのは、シーズン2の最終回でヒョンジュの明確な死亡シーンはなかったということ。これは、シーズン3での再登場の可能性を残しています。
シーズン3でヒョンジュが生き残っていた場合、彼女はギフンと共にフロントマンに対抗する重要な同盟者になる可能性があります。元特殊部隊員としての経験と能力は、組織との戦いにおいて大きな武器となるでしょう。
また、ギフンがフロントマンに復讐するための作戦を練る際に、戦略的なアドバイスができる貴重な存在にもなり得ます。
ヒョンジュの物語には未解決の部分も多く、彼女が夢見ていた性別適合手術と新生活を実現できるのか、あるいは別の形で自分らしく生きる道を見つけるのかという点も気になるところ。
どちらにせよ、シーズン3でのヒョンジュに関する展開は、多くのファンが注目している点の一つであることは間違いありません。
ファンからの反響と今後の展開
イカゲーム2のヒョンジュに対するファンからの反響は、予想を上回るものでした。
SNSでは「ヒョンジュ最高!」「#TeamHyonju」といったハッシュタグが飛び交い、特に彼女の強さと優しさを兼ね備えたキャラクター性に多くの視聴者が魅了されました。
これまで映像作品でトランスジェンダーのキャラクターが偏見や差別の対象、あるいは笑いのネタとして描かれることが多かった中、強くて魅力的なヒョンジュの存在は新鮮だったようです。
特に注目すべきは、韓国国内でもヒョンジュのキャラクターに対する好意的な反応が多かったこと。
LGBTQ+の権利に関してまだ保守的な側面がある韓国社会で、このような反応が見られたのは大きな進歩と言えるでしょう。
また、トランスジェンダーの役をシスジェンダー(性自認と生まれ持った性別が一致している人)の俳優が演じることへの議論も起こりましたが、これ自体がLGBTQ+表現についての社会的対話を促進した面もあります。
今後の展開としては、ファン・ドンヒョク監督が確定している「イカゲーム3」でのヒョンジュの行方が最大の焦点となります。彼女の物語がどのように続くのか、あるいは締めくくられるのか、2025年6月27日に配信予定のシーズン3で明らかになるでしょう。
また、パク・ソンフンさん自身も、この役柄での評価を受けて今後さらに多様な役に挑戦していくことが期待されています。ヒョンジュというキャラクターは、イカゲームの世界を超えて、韓国エンターテイメントにおけるダイバーシティと包摂の象徴的存在になったと言えるかもしれませんね。
イカゲーム2のヒョンジュ死亡説からわかること
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。