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梨泰院クラスにトニーはいらない?存在価値をネタバレ覚悟で語ります

韓国ドラマ

韓国ドラマ『梨泰院クラス』に夢中になりましたか?
パク・セロイの熱い復讐劇と仲間たちとの絆に感動しました。

でも、後半から登場したあのキャラクター、ちょっと違和感を覚えた方もいるのではないでしょうか?
そう、ギニア出身のキム・トニーのことです。原作漫画には登場しないオリジナルキャラクターなんですよ。

今回は、トニー役を演じた俳優さんや設定の謎に迫ってみたいと思います。ドラマのネタバレも含みますので、ご注意くださいね!

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梨泰院クラスでトニーを演じたのは?

トニー役を演じたクリス・ライアンさんは、1993年生まれのアメリカ人俳優なんです。
身長180cmのスタイル抜群で、モデルとしても活躍しているんですよ。韓国語が堪能なのは、高校時代のルームメイトに韓国人がいたことがきっかけなんだとか。その縁で韓国に興味を持ち、なんと高麗大学に留学していたそうです。すごいですよね!

ドラマの中でも、流暢な韓国語を披露していましたが、実は英語があまり得意ではないんです。ネイティブなのに、英語よりも韓国語の方が上手だなんて、面白いギャップですよね。
でもフランス語はペラペラなんだそうです。なんだか謎が深まりますね(笑)

音楽活動にも力を入れていて、ヒップホップが大好きなんだとか。
SIMON DOMINICやDynamic Duoのファンを公言しているんですよ。SMTMにも出演しているSIMON DOMINICのMVに出演できたのは、クリスさんにとって夢のような経験だったでしょうね。

そんなクリスさんが『梨泰院クラス』に出演することになったのは、以前出演した『Live Hard』という映画の脚本家がドラマの脚本も手がけていたからなんです。その縁で、オーディションを受けることになったそうです。
当時は、まさかネットフリックスのような大作に出演することになるとは思ってもいなかったんだとか。

トニー役は、クリスさんの代表作の一つと言えるでしょう。
明るくて陽気なキャラクターを、表情豊かに演じていましたよね。一見クールそうに見えるルックスとのギャップが、また魅力的でした。演技力も高く評価されていて、ドラマ終了後も様々なバラエティ番組に引っ張りだこなんだそうです。

六本木クラスでトニーは出てくる?

『梨泰院クラス』の日本版リメイクドラマ『六本木クラス』では、残念ながらトニーに相当するキャラクターは登場しないんです。ファンの間では「トニーロス」なんて言葉も生まれているとか(笑)
でも、その理由を探ってみると、なかなか興味深いものがあるんですよ。

まず、放送時間の問題が大きいと思われます。韓国版の『梨泰院クラス』は、1話あたり70分もの放送時間があったんです。全16話というボリュームも圧巻ですよね。

一方、日本のドラマは通常1クールで全10話から12話程度、1話あたりの放送時間も60分が一般的です。
『六本木クラス』は全13話まで頑張って放送してくれましたが、やはり韓国版のような尺は確保できなかったようです。そのしわ寄せがトニーにきてしまったのかもしれません。

でも、もしかしたら単に放送時間の問題だけではないのかもしれません。
トニーのエピソードには、人種差別や国籍に関する問題が含まれています。日本版でそのテーマを扱うことが難しかったのか、それともキャスティングの問題があったのか、真相は分かりませんけどね…。

ただ、『六本木クラス』でもトニーの存在を完全に無視したわけではないんです。
後半の展開で重要な役割を果たすトニーのおばあさんに相当する人物が登場するんですよ。しかも、その役を演じるのは、あの大女優の倍賞美津子さんなんです!
倍賞さん演じる謎の女性は、見た目はトニーのおばあさんとは全く違いますが、ドラマの鍵を握る存在として登場します。

トニーがいないのは残念ですが、『六本木クラス』なりの工夫でトニーの存在を意識した演出をしているのは確かです。倍賞さん演じる女性の言動に注目しながら、ドラマを楽しんでみてくださいね!

梨泰院クラスにトニーはいらない?

「トニーはいらない」なんて声もチラホラと聞こえてきます。
これに関しては、確かに気持ちは分からなくもないです。

まぁ、原作漫画には登場しないキャラクターだし、なんか登場にむりくり感があったんで違和感を覚えたんですよね。
でも、ここで一旦考えてみました。

トニーは、いつも明るい笑顔で周りを元気づけてくれる、お店にとってなくてはならない存在なのかなと。
みんなが疲れている時も、トニーの存在で空気が和んだり…。
「タンバム」という居酒屋が、ただのお店じゃなくて、みんなの心の拠り所になっているのは、トニーというキャラクターがいるからこそだったりして…。

それに、トニーのエピソードはドラマに重要なメッセージを込める役割も果たしているのかも。
トニーは見た目が外国人だからって、英語ができると決めつけられたり、差別的な扱いを受けたりするんです。でも、彼は韓国育ちで韓国語しか話せないんですよね。
そんなトニーの姿を通して、ドラマは私たちに問いかけているんです。人を外見で判断してはいけない、一人一人の個性を大切にしなくちゃいけない、ってね。

特に印象的だったのは、クラブでトニーが入店を拒否されるシーンです。トニーは「僕は韓国人だ!」と訴えるんですが、黒人だからってだけで追い返されてしまうんです。
そしてチョ・イソまでが「どこが韓国人なの?肌の色も黒いじゃない」なんて言っちゃうんですよ。

でも、現実の社会でも似たようなことが起きているかもしれません。トニーの物語は、そんな差別や偏見の問題に、真正面から向き合うきっかけをくれるんです。

確かにタンバムのスタッフの中では、最も存在が薄いというか、重要度が低いことは否めません。
しかし、彼がいたからこそ『梨泰院クラス』は笑いあり、涙あり、そして考えさせられる、奥深いドラマになった可能性は否定できないんですよね。

次に『梨泰院クラス』を見返す時は、トニーの存在の意味をもう一度考えてみてくださいね。彼の笑顔の向こうに、ドラマが伝えたかったメッセージが隠れているはずですよ!

トニーのおばあさんについて

トニーのおばあさん、通称スンレおばあちゃんは、ドラマ後半の展開を大きく左右する、かなりのキーパーソンなんです。
一見、ただのお年寄りかと思いきや、なんと梨泰院で一目置かれる大物の不動産オーナーだったんですよ!
ヤバいですよね、こんなおばあちゃん。

でも、スンレおばあちゃんがすごいのは、資産家であることだけじゃないんです。彼女はトニーにとって、家族の絆を取り戻すきっかけを作ってくれた、まさに恩人なんですよ。

実は、トニーは父親を探すために韓国にやってきたんです。そしたら偶然、スンレおばあちゃんと出会って、自分の祖母だと知るんですね。おばあちゃんも息子が残していった孫に会えてメチャクチャ感激するという流れ。

でも、そこには切ない過去もあったんです。
スンレおばあちゃんは、息子がアフリカ人女性と結婚したことを最初は受け入れられなかったんですって。だから、息子とも疎遠になってしまったんですね。
でも、息子が事故で亡くなってしまい、謝ることもできなかった。それをずっと後悔していたんだそうです。

トニーはそんなおばあちゃんに、お父さんが「お母さんが我慢して食べさせてくれたおかげで、貧しさを感じずに育った。親になって初めて、母親の偉大さがわかった」って話していたことを教えてあげるんです。
そして、「お父さんはおばあちゃんを憎んでいない。韓国に戻ったのは、お礼を言いたかったからだ」って。おばあちゃん、涙ポロポロですよ。

このエピソードには、家族の絆の尊さが凝縮されていますよね。見た目や育ちが違っても、血はつながっているんです。おばあちゃんとトニーの再会は、そんな家族の絆の大切さを教えてくれました。

そして、スンレおばあちゃんの存在は、セロイたちにとっても運命を変える大きな出来事になったんです。
「タンバム」の経営が悪化した時、セロイたちを助けてくれたのは、他でもないスンレおばあちゃんだったんですよ。

そして、スンレおばあちゃんはチャン会長とも縁があるんです。
若かりし頃のチャン会長を知る数少ない人物の一人なんですって。だから、セロイの姿に若き日のチャン会長の面影を見出したんでしょうね。おばあちゃんはセロイのことを、まるで自分の息子のように思っているみたいです。

こうして見ると、スンレおばあちゃんはトニーというキャラクターに奥行きを与える、なくてはならない存在だったんです。おばあちゃんとの再会があったからこそ、トニーの抱える悩みや葛藤が、リアリティを持って描かれることができたんじゃないでしょうか。

トニーの最後はどうなる?

ドラマの最後、トニーはみんなと一緒に「タンバム」で働き続けていましたね。
でも、よく見ると、ちょっと変化があったんですよ。以前は、どちらかというと店番が中心だったトニーですが、最後の方では、なんとお客さんとの交流係のような役割を果たしているんです。外国人のお客さんが来ても、トニーが親切に対応してくれるから、みんな安心して「タンバム」を楽しめるんですよね。

そういえば、ドラマの中盤では、トニーが自分のルーツを探る旅に出るエピソードがありましたよね。韓国人の父を探して、一時は「タンバム」を離れることになったんです。でも、その時のトニーは、少し悩んでいるように見えました。自分が何者なのか、どこに帰属意識を持てばいいのか、迷っていたんでしょうね。

でも最後には、スンレおばあちゃんとの再会で、トニーは自分のルーツを受け入れることができたんです。韓国とギニア、両方の文化を背負って生きていく覚悟ができたというか。だから最後のトニーは、堂々とした姿で「タンバム」で働いていたんだと思います。

役職には就いていないみたいですが、トニーにとって肩書きなんてそんなに重要じゃないんでしょう。みんなと一緒に働いて、お客さんを喜ばせることが彼の喜びなんだと思います。そういう意味では、トニーは自分なりの形で夢を叶えたのかもしれませんね。

ドラマを通して、トニーが徐々に成長していく姿を見るのは、なんだかほっこりしました。最初は「英語が話せる」という勘違いで雇われて、でもそれがバレてピンチになったり。そんな彼が、最後にはお店に欠かせない存在になっていたんですから感慨深いですよね。

トニーの物語は、自分のルーツと向き合い、そして仲間と一緒に夢を叶えていくストーリーだったのかもしれません。彼の笑顔には、そんな成長の軌跡が凝縮されているんじゃないでしょうか。「タンバム」という居場所を見つけて、自分の居場所を見つけたトニー。彼なりのハッピーエンドだったと思います。

総括:梨泰院クラスにトニーはいらない?

いやー、改めて振り返ると、トニーってなかなかの魅力的なキャラクターだったと思いませんか?

最初は違和感を覚えた人も、彼の人柄に触れるうちに、気づいたら応援していたなんて人も多いんじゃないでしょうか。原作にはいないキャラクターだったからこそ、新鮮な風を吹き込んでくれた気がします。

『梨泰院クラス』という作品の魅力は、何と言っても、登場人物たちの成長物語だと思うんです。セロイはもちろん、イソやヒョニ、スングォンに至るまで、みんなそれぞれに成長していく姿が描かれていましたよね。トニーもまた、そんな『梨泰院クラス』の魅力を体現するキャラクターの一人だったんじゃないでしょうか。

皆さんもぜひトニーの活躍を楽しみながら、何度でも『梨泰院クラス』の世界に浸ってみてくださいね!

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